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【ICLN・PBD・QCLNを比較】2021年はバイデン大統領誕生でクリーンエネルギーが上昇期待!

バイデン大統領は、200兆円規模のクリーンエネルギー投資計画を発表しており、今後15年間に渡って、クリーンエネルギーに基づく経済を促進させようとしています。

長期的に見て、クリーンエネルギー関連銘柄が上がっていくのは明白ですので、クリーンエネルギー銘柄を買おうと思います。

ただ、クリーンエネルギー銘柄といっても、一般人向けのサービスを行っているわけではないので、なんの銘柄を買えばいいのかわかりません。

わたしのような一般人は、クリーンエネルギー銘柄を集めているETFに投資しておくのが、安全ですので、対象となるクリーンエネルギーETFを調べてみました。

(2021年1月24日時点の情報を掲載しています)

 

クリーンエネルギーETF

ティッカー ETF名称
ICLN iシェアーズ グローバル・クリーンエネルギー ETF
PBD インベスコ グローバルクリーンエネルギーETF
QCLN ファーストトラストNASDAQ®クリーンエッジ
®グリーンエネルギーインデックスファンド

 

年間経費率/配当利回り

ETF 経費率 配当利回り
ICLN(iシェアーズ) 0.46 % 0.25 %
PBD(インベスコ) 0.75 % 0.41 %
QCLN(ファーストトラスト) 0.63 % 0.24 %

経費率や配当利回りに関しては、多少の差があるもののほぼ変わりません。経費率や利回りはそこまで考慮する必要は無さそうです。

 

株価上昇率(10年間・5年間)

ETF 株価の上昇率(%)
2011年から 2016年から
ICLN(iシェアーズ) 121 % 234 %
PBD(インベスコ) 212 % 256 %
QCLN(ファーストトラスト) 450 % 440 %

株価の上昇率は、QCLNが圧倒的に勝っています。過去10年・過去5年のどちらも、450%くらい上がっていますので、約5倍に株価が上昇しています。

ICLNやPBDも上昇は2~3倍に上昇していますので、決して悪い数値ではありません。

上昇率の違いは、のちに記載する保有銘柄によるものなんでしょうね。

 

2011年からの上昇率グラフ

2016年からの上昇率グラフ

 

組み入れ銘柄数

ETF 組み入れ
銘柄全数
上位10銘柄の保有比率合計
ICLN(iシェアーズ) 30 49.60 %
PBD(インベスコ) 108 16.21 %
QCLN(ファーストトラスト) 44 55.10 %

ICLN・QCLNは、組み入れ銘柄数は、それぞれ30、44で、上位10銘柄の保有比率も約50%となっています。バランス良く分散されている感じはしませんね。どちらかというと上位銘柄に集中投資している感じ。

PBDは、108銘柄に投資して、上位10銘柄合計も16%程度ですので、分散投資されています。

安定感で考えるとPBDが良さそうです。

 

ICLNの上位10銘柄

順位 会社名 比率
1 Plug Power Inc. 10.09 %
2 Enphase Energy, Inc. 5.72 %
3 Verbund Ag. 4.70 %
4 Merdian Energy Ltd. 4.61 %
5 Siemens Gamesa Renewable Energy Sa. 4.31 %
6 Xinyi Solar Holdings Ltd. 4.24 %
7 Vestas Wind Systems. 4.07 %
8 Daqo New Energy Adr Representing 4.02 %
9 First Solar Inc. 3.97 %
10 Edp Renovaveis Sa. 3.87 %

 

PBDの上位10銘柄

順位 会社名 比率
1 ReneSola Ltd ADR 3.10 %
2 Lithium Americas Corp 1.82 %
3 Plug Power Inc 1.74 %
4 FuelCell Energy Inc 1.60 %
5 Ballard Power Systems Inc 1.41 %
6 SunPower Corp 1.40 %
7 ITM Power PLC 1.29 %
8 Maxeon Solar Technologies Ltd 1.28 %
9 Ganfeng Lithium Co Ltd 1.28 %
10 Daqo New Energy Corp ADR 1.25 %

 

QCLNの上位10銘柄

順位 会社名 比率
1 Tesla, Inc. 8.61 %
2 Enphase Energy, Inc. 7.58 %
3 Plug Power Inc. 7.31 %
4 NIO Inc. (ADR) 7.08 %
5 Albemarle Corporation 5.23 %
6 SolarEdge Technologies, Inc. 4.65 %
7 Sunrun Inc. 3.89 %
8 ON Semiconductor Corporation 3.74 %
9 Cree, Inc. 3.65 %
10 Brookfield Renewable Partners LP 3.36 %

 

 

組み入れ対象国の比較

ETF 国数 米国の割合
ICLN(iシェアーズ) 10 36.27 %
PBD(インベスコ) 10 28.36 %
QCLN(ファーストトラスト) 1 100.00 %

組み入れ銘柄の国に関しては、ICLN、PBDは、世界各国の国々に投資しています。どちらも、アメリカ・中国が上位2か国。

PBDは日本も2.7%分入っています。日本の組み入れ銘柄は、9519(レノバ)6674(GSユアサ)1407(ウェストホールディングス)の3つです。日本株で投資したい場合は、これらに投資するのもアリですね。

QCLNは、アメリカのナスダック市場に上場している企業に投資していますので、アメリカ100%です。

株価上昇率が他の2つに比べて高いのも、アメリカ集中投資していることが大きそうです。ここ数年間、株価が急騰しているテスラなども組み入れ銘柄に入ってますし。

ICLN

順位 会社名 比率
1 米国 36.27 %
2 中国 10.83 %
3 ニュージーランド 8.45 %
4 デンマーク 7.86 %
5 スペイン 6.26 %
6 カナダ 5.71 %
7 オーストリア 4.70 %
8 ポルトガル 3.87 %
9 ノルウェー 3.65 %
10 ブラジル 3.33 %

 

PBD

順位 会社名 比率
1 米国 28.36 %
2 中国 13.62 %
3 カナダ 9.58 %
4 ドイツ 6.47 %
5 スペイン 5.25 %
6 韓国 3.55 %
7 イギリス 3.10 %
8 スウェーデン 2.93 %
9 日本 2.70 %
10 ニュージーランド 2.65 %

 

QCLN

順位 会社名 比率
1 米国 100.00 %

 

比較結果のまとめ

安定で選ぶならPBD

安定感で選ぶならPBD(インベスコ)が良さそうです。

10年間の上昇率も3倍近くで、組み入れ銘柄数が100、世界各国に分散されていますので、アメリカでなにかあったとしても傷口が浅いです。

 

パフォーマンスで選ぶならQCLN

パフォーマンスで選ぶならQCLN(ファーストトラック)が良さそうです。

バイデン大統領の200兆円経済対策もアメリカに投資しますので、恩恵を受けるのは基本的にアメリカ企業です。ですので株価パフォーマンスもアメリカが最も良くなります。

一点の懸念は、経済対策がうまくできなかった時です。大統領がバイデンさんと言っても、議会がギリギリ過半数位ですので、クリーンエネルギー関連法案が通らなかったら、クリーンエネルギー銘柄もダメですね。

 

わたしとしては、どちらか1つと言わず、PBDとQCLNを半々で買って、安心感を持った投資をするのが一番です。

今なら、PBD:約40ドル、QCLN:約85ドルですので、両方買っても、そこまで大きな金額にはなりませんし・・・。