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QQQとVGTはどっちがいい?人気のアメリカETFを比較(2021年1月更新)

2020年、QQQとVGTはかなり良いパフォーマンスでした。QQQは約46%上昇、VGTは約43%上昇しています。

この2つのETFは、情報技術系企業を中心に投資されており、2021年以降も上昇し続けると考えています。

わたしはQQQを毎月10万円くらい定期購入していますが、どちらが良いのか今でも迷います。2021年1月時点で改めて、比較してみました。

比較するETF

QQQは「情報技術系セクターを中心に投資している」というより「今の新興企業が情報技術系だから結果的に情報技術系セクターに投資している」といった感じ。今後、別の新興企業が出てきたら、そちらにシフトETFです。

VGTは文字通り「情報技術系セクターに投資しているETF」です。

ティッカー 日本語名称 投資先企業の特長
QQQ インベスコQQQ 信託シリーズ1 アメリカ新興企業向け市場ナスダックから上位100企業
VGT 米国情報技術セクターETF アメリカの主要な情報技術系企業を選別

 

 

株価上昇率の比較

2020年はどちらも40%以上の株価上昇率

QQQ、VGTともに株価上昇率は、40%を超えています。多少QQQのほうが高いですが、ほぼ互角といった感じです。

あと、2020年は突出して高いパフォーマンスを上げていますが、過去10年で見ても、右肩上がりで上昇し続けています。

ティッカー 年初株価 年末株価 上昇率
QQQ 214.4ドル 313.7ドル 46%
VGT 247.1ドル 353.8ドル 43%

 

投資先の比較

QQQはナスダック100指数

QQQはナスダック100指数に連動しています。

ナスダックはアメリカの新興企業向けの上場株式市場で、日本でいうとマザーズ市場です。そのナスダック市場の中で優良な企業を100社選定して投資しています。

ここ最近は、新興企業で優良な企業は情報技術セクターが多いので、結果的に情報技術セクターを中心に投資しているETFになっています。

 

VGTは MSCI USインベスタブル・マーケット・情報技術25/50インデックス

MSCIは(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)の略で、モルガン・スタンレー証券会社のことです。

情報技術セクター企業を集めたETFです。企業数としては全部で344企業あり、情報技術に分類される企業全体に分散投資しているETFになっています。

 

配当利回りの比較

情報技術関連や新興企業からの配当金はあまり期待してません。どちらも1%未満です。

ティッカー 配当利回り(税引き前)
QQQ 0.55%
VGT 0.82%

 

 

経費率の比較

1年あたりに徴収される経費率の割合です。どちらも十分に低く、大差はありません。

ティッカー 年間経費率
QQQ 0.20%
VGT 0.10%

 

 

純資産額の比較

QQQのほうが多いですが、どちらも1兆円以上あり、十分に多いので、破綻等の心配はなさそうです。

ティッカー 純資産額
QQQ 39,546(百万ドル)
VGT 147,089(百万ドル)

 

 

投資先企業TOP10の比較

どちらも優良企業を集めているので似ている企業が並んでいます。どちらもトップはアップルで2位はマイクロソフト。どのETFでも常連ですね。

違いとしては、QQQにはテスラやアマゾンなどが入ってますが、VGTには入ってないくらい。ここらの企業は情報技術セクターには含まれず、小売り系セクターに分類されているためです。

あと、VGTは、ビザ・マスターカードなどのクレジットカード会社も入っています。

QQQ:インベスコQQQ 信託シリーズ1

順位 会社名 比率
1 アップル 12.3%
2 マイクロソフト 9.1%
3 アマゾン 8.9%
4 テスラ 4.5%
5 フェイスブック 3.6%
6 グーグル(クラスA) 3.1%
7 グーグル(クラスC) 2.9%
8 エヌビディア 2.7%
9 ペイパル 2.3%
10 アドビ 2.0%

情報元:インベスコ(2021年1月4日調査)

 

VGT:米国情報技術セクターETF

順位 会社名 比率
1 アップル 20.6%
2 マイクロソフト 15.6%
3 ビザ 3.3%
4 エヌビディア 3.3%
5 マスターカード 3.0%
6 ペイパル 2.4%
7 アドビ 2.3%
8 セールスフォース 2.2%
9 インテル 2.1%
10 シスコ 1.8%

情報元:バンガード(2021年1月4日調査)

 

 

構成セクターの比較

投資先企業TOP10でも書きましたが、QQQは情報技術を中心に集めた訳ではないので、情報技術は48%くらいです。

VGTは情報技術を中心に構成されています。

QQQ:インベスコQQQ 信託シリーズ1の比率

セクター 比率
情報技術・テクノロジー 47.9%
一般消費 19.2%
通信サービス 18.4%
ヘルスケア 6.4%
生活必需品 4.1%
工業 1.9%
その他 2.2%

 

 

まとめ

アメリカの人気ETFであるQQQとVGTを比較してみました。

どちらもハイパフォーマンスであることに違いはありませんが、中身や投資先に対する考え方には違いがありました。

わたしは今40代前半ですので、あと20年位は売る気はありません。「20年の長期投資」と考えると情報技術一択で考えるとリスクが大きいかなと思います。

QQQであれば、その時代に合った新興企業を選別してくれます。

今は、どちらも結果的に情報技術セクターが中心になってますが、数年後にトレンドが変わってれば、構成銘柄も変わっているかもしれません。

QQQの場合、そのトレンドに自動的についていってくれるのは、わたしにとっては嬉しいところです。