ETF

【VT】全世界8,000社以上に分散しているETF

VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)は、全世界の企業8,000社に分散投資を行なっているETFです。

VOOなどSP500に連動しているETFはアメリカの主要500社に投資、VTIはアメリカ新興企業も含めた3,600社に投資、VTはその上で全世界の企業8,000社に投資しています。

この10年間では、VOOとVTIについてはリターンは同じくらいでしたが、VTは若干落ちます。この違いは、世界で最も経済が強いアメリカに集中投資しているのか、それ以外の国も含めて分散投資しているかで出てくるのかなと思います。

(このページは、2020年3月14日時点で調査した情報を元に掲載しています。)

 

ETF名称

VT:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF

 

ETFの概要

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスのパフォーマンスに連動しています。

 

価格の動き(2020年3月20日時点)

直近ではコロナショック等の影響により暴落しています。

VTを買うかどうかは全世界の景気回復をどう考えるか次第です。まずはアメリカや中国などが回復し、その後に他の国が回復していくんだろうなと思います。

そう考えると、VTは、VTIやVOOなどアメリカに集中投資しているETFに比べると投資する魅力が薄いです。その為わたしは買っていません。

ただ、全世界に分散している安心感はあります。その安心感が勝る場合は購入するのもアリかなと思います。

情報元:SBI証券

 

純資産額

13,073(百万米ドル) → 1米ドル100円換算で約1.3兆円

 

構成銘柄数

8,000

 

指数を構成している銘柄TOP10

よく見る顔ぶれの企業ばかりです。ただ構成銘柄数も多い為、TOP10においても比率は抑えめの数値になっています。

順位 会社名 比率
1 アップル 2.3%
2 マイクロソフト 2.1%
3 アルファベット 1.4%
4 アマゾン 1.3%
5 フェイスブック 0.9%
6 バークシャーハザウェイ 0.8%
7 JPモルガン 0.8%
8 ジョンソン&ジョンソン 0.7%
9 アリババ 0.6%
10 ビザ 0.6%

情報元:バンガード(2020年3月14日調査)

 

セクターごとの比率

テクノロジー、金融サービス、ヘルスケアが多めになっています。

セクター 比率
素材 2.1%
消費(景気循環) 9.7%
金融サービス 15.8%
不動産 3.0%
消費(ディフェンシブ) 7.6%
ヘルスケア 13.9%
公益 3.6%
通信サービス 10.5%
エネルギー 3.9%
工業 9.5%
テクノロジー 20.6%

情報元:モーニングスター(2020年3月14日調査)

 

国別の比率

全世界に投資していると言っても半分以上はアメリカです。アメリカの経済規模はやっぱり大きいんですね。

比率
アメリカ 55.8%
日本 7.4%
イギリス 4.7%
中国 4.0%
カナダ 3.0%
フランス 2.8%
スイス 2.6%
ドイツ 2.4%
オーストラリア 2.1%
台湾 1.6%

情報元:モーニングスター(2020年3月14日調査)

 

標準偏差・リターン・シャープレシオの比較

過去10年で、他の主要ETFと標準偏差・シャープレシオ・トータルリターン(配当再投資前提、基準価格・外貨ベース)を比較しました。

VTは、アメリカ以外にも分散している為、リターンも低い結果になっています。価格のばらつきも表す標準偏差も13.49と低くはないので、安定性も薄いです。

全世界に投資しているという安心感を得たい場合は購入する意味もありますが、リターンを追求するのであれば、買う意味はないと思います。

分類 ETF 標準偏差 シャープレシオ リターン
アメリカ全体 VTI 13.11 0.92 12.5%
全世界 VT● 13.49 0.62 8.4%
SP500 VOO 12.71 0.95 12.6%
IVV 12.70 0.95 12.6%
SPY 12.67 0.95 12.5%
SPLG 12.78 0.95 12.6%
ハイテク QQQ 14.95 1.13 17.7%
VGT 15.86 1.06 17.5%
生活必需品 VDC 10.82 0.96 10.9%
XLP 10.99 0.94 10.9%
高配当 VYM 11.68 0.94 11.5%
DVY 11.22 0.97 11.4%
SDY 11.58 0.95 11.5%
VIG 11.64 0.96 11.7%

情報元:モーニングスター(2020年3月14日調査)