ETF

SMHとSOXL)高収益な半導体ETFを長期保有するならどっちがいい?

SMHはVanEck社が出している半導体ETFで、SOXLはDirexion社が出している半導体ETFです。

SOXLは 「Direxion デイリー 半導体株 ブル 3倍 ETF」という名前からもわかるように日々の値動きの3倍になるように設計されています。(ブルは、上昇・強気のことで、牛が角を下から上へ突き上げる仕草からきています。)

わたしは日々売り買いする短期投資はやりませんので、長期的に見た時にどっちがいいのか両ETFを比較してみました。

 

ETF名称

SMH ヴァンエック・ベクトル・半導体株 ETF
SOXL Direxion デイリー 半導体株 ブル 3倍 ETF

 

年間分配金利回り(配当金利回り)

SMH 1.56%
SOXL 0.04%

株価の値上がりを期待して購入していますので、別に無くてもいいんですが、SMHは1.5%の配当金をもらえるのは嬉しいです。もし株価が下落してる期間でも、我慢の言い訳ができそう・・・。

 

経費率

SMH 0.35%
SOXL 0.96%

SOXLはSMHの約3倍ですが、どちらも1%未満ですし、一般的には低い水準です。

あとSOXLは日々の値動きの3倍になるよう設計しているので手間もかかるでしょうから、経費がかかるのも仕方ないと思います。

 

組入銘柄は、ほぼ同じ!

SMLとSOXLの組み入れ銘柄がどれくらい重複しているのかを調べてみました。(2021年1月10日時点)

92.09%が重複していますので、SMLとSOXLは、どちらもほぼ同じ企業に対して投資していることがわかりました。

大枠でとらえると同じものと考えることができます。

ティッカー 企業名 SML
保有比率
SOXL
保有有無
TSM タイワン・セミコンダクター 14.02%
NVDA エヌビディア 6.52%
ASML ASMLホールディング 5.08%
AVGO ブロードコム 4.89%
AMD アドバンスト・マイクロ・デバイス 4.87%
INTC インテル 4.79%
TXN テキサス・インスツルメンツ 4.74%
NXPI NXPセミコンダクターズ 4.60%
QCOM クアルコム 4.58%
MU マイクロン・テクノロジー 4.58%
ADI アナログ・デバイセズ 4.54%
AMAT アプライド マテリアルズ 4.45%
LRCX ラムリサーチ 4.31%
XLNX ザイリンクス 3.50%
KLAC KLA 3.27%
CDNS ケイデンス・デザイン・システムズ 3.09% ×
STM STマイクロエレクトロニクス 2.73% ×
MCHP マイクロチップ・テクノロジー 2.71%
SWKS スカイワークス・ソリューションズ 2.61%
MXIM マキシム・インテグレーテッド・プロダクツ 2.09% ×
TER テラダイン 2.06%
MRVL マーベル・テクノロジー・グループ 1.95%
QRVO コルボ 1.79%
ON オン・セミコンダクター 1.14%
OLED ユニバーサルディスプレイ 1.07%
重複銘柄の合計 92.09%

 

 

10年間での株価上昇率はSOXLの圧勝!

SMHは約6倍、SOXLは約44倍になっています。この数値を見るとすさまじいですね・・・。

  2011年初 2021年初 上昇率
SMH 34.66
(2011/2 設定開始時点)
220.55 6.36倍
SOXL 12.74 569.13 44.67倍

 

SOXLの値上がり率はすさまじいのですが、同時に値下がりもすさまじいです。

2020年3月のコロナショックの時は、SMHは150ドルが100ドルになった位ですが、SOXLは、300ドルが100ドル位に落ち込んでいます。3分の1に下落・・・。

SOXLを買う時の懸念点は、こういった急落に対して精神的に耐えられるかですね。

SMH

SOXL

 

純資産額

SMH 4070億円
SOXL 1890億円

国内の大手投資信託と同じくらいの水準です。

 

まとめ

調べてみた結果、どちらも投資対象はほぼ同じだったので、本質的にはどちらに投資しても同じです。

上昇率に差があって、SMHは10年間で約6倍ですが、SOXLは約44倍になっております。

SMHでも十分な上昇率ですが、44倍を見てしまうと、なんとなく物足りなく感じてしまうので、SOXLも合わせて買っていきたいです。

ただ、暴落はかなり恐ろしいです・・・。

株価チャートを眺めていると、1~2年に1度位は暴落のタイミングがあるので、SOXLはそのタイミングを狙いたいと思います。

わたしはSMHを定期購入、暴落時にSOXLを都度追加購入する戦略で行きます。「暴落」の基準を直近最高値の半値になった時が目安として。