2021年1月時点でSPYD・VYM・HDVの3つの高配当ETFを改めて比較しましたので、こちらもご覧いただけると、幸いです。
⇒高配当ETF)SPYDとVYMとHDVを比較。ベターは高配当ETFはどれ?
アメリカの高配当ETFにSPYD(SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF)とHDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)があります。
どちらも配当利回りが4%を超えている高配当を売り文句にしたETFですが、どっちを買うのがいいんでしょう?
2つのETFのセクターごとの比率と構成銘柄を比較してみてみました。
SPYDは不動産・金融・公益で約4割!
SPYDはステートストリート社が運営している高配当ETFです。SP500指数採用銘柄から高配当の銘柄を選定して構成されています。
不動産・金融・公益事業セクターで全体の約4割を占めています。
HDVは、ヘルスケア・エネルギーで約4割!
対して、HDVはヘルスケア・エネルギーで約4割を占めています。
ヘルスケア関連はコロナウィルスワクチンなどで今後の上昇が期待できますし、エネルギーも今後の景気回復に向けて上昇が期待できます。
銘柄は同じでも、保有比率は結構違う・・・
SPYDは61銘柄、HDVは75銘柄で構成されています。
その中で重複している銘柄は17銘柄です。
重複している銘柄の保有比率を集計してみると、SPYDは約31%、HDVは約50%が重複していることになります。
重複している17銘柄
重複している銘柄は、エネルギー・公益事業などのセクターが多め。高配当な企業が多いですからね。
新型コロナの特効薬で株価高騰しているギリアドも入っています。
あと、同じ銘柄を買っていても保有比率を見ると結構違ってます。SPYDは多くても2%台なのに対して、HDVは、10%近く保有しています。
特に通信の大手AT&Tやベライゾンなどはこの2つだけで16%程度保有しています。今後、5G時代になっていくと通信会社の需要も高まると思いますので、いいですね。
エクソンモービル・シェブロンの保有比率も結構違います。世界景気が良くなって、需要が高まった時には上がってきそうです。
SPYDだけの44銘柄
SPYDは不動産、金融が多いことが特徴です。
正直、アメリカの不動産・金融の会社はほとんどわからないので、SP500に採用されていることを信じるしかないですね。
HDVだけの58銘柄
セクター内の保有銘柄数を見ると、金融が多いですが比率が少ないので、大した影響はなさそうです。
比率が高い銘柄としては、コカコーラ・ペプシ・ジョンソンエンドジョンソンなど安定的な優良企業や、シスコなど5Gで需要がありそうな企業もあります。
比率が高い銘柄をちゃんと見ていくと、結構魅力的ですね。
SPYDは3分の1、HDVは半分回復。
SPYDは、約3分の1くらい回復、HDVは半分くらい回復しています。SPYDは不動産・金融が多く、まだ戻り切ってないんでしょうね。
不動産・金融の回復をどう見るか次第です。