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VT、VTI、VOOの違いは?どれを買うと良いの?

アメリカの代表的なETFにVT、VTI、VOOの3つがあります。この3つの違いやどれを買うのが一番儲かりやすそうなのかを調べてみました。

各ETFの投資対象と過去10年の成績

結論的に言うとVOOに投資するのが一番良いです。VTIとは僅差ではありますが過去10年のリターンで考えるとVOOがベストな選択です。

ETF 投資対象 構成
銘柄数
標準偏差 シャープ
レシオ
リターン
VT 全世界 8,000 13.49 0.62 8.4%
VTI アメリカ全体 3,500 13.11 0.92 12.5%
VOO アメリカSP500 500 12.71 0.95 12.6%

情報元:モーニングスター(2020年3月14日調査)

 

分散効果で考える

VTは全世界に投資しており構成銘柄は8,000社と最も多いです。VTIはアメリカ全体に投資しており3,500社、VOOはSP500指数に選定されている500社です。

普通に考えるとVTが最も分散しており安定しているように見えますが、株価のばらつきを示す標準偏差は、最も高いです。

これはSP500構成銘柄はアメリカ内でも業績の良い会社が選定されていますが、VTはアメリカよりも経済的に不安定な国の株も含まれるためです。その分、株価も不安定になっているというわけです。

ただ、国単位で考えるとVT、VTIはアメリカ1国だけで構成されています。アメリカだけでは不安と考えると、VTを買うメリットも出てきます。

 

トータルリターンで考える

トータルリターンで考えると、VOOが最も良いです。過去10年の年率平均リターンは、12.6%とかなり高いです。年間1割ずつ増えてきます。

分散効果と考え方は同じですが、VOOの元となるSP500は業績の良い会社だけが選別されてます。そこに投資するのが最も効率良く稼いでくれます。

VTはアメリカより業績の悪い国・会社も含まれてますので、リターンが下がってしまいます。

リターンを追い求めるなら、VOOを買うのがベストです。

 

VOOがベスト。アメリカだけで不安ならVT。

わたしの場合、リターンを追い求めたいことと、今後も経済の中心はアメリカだと思いますので、VOOを買うことにしています。

もしアメリカだけで不安なら、VTを買うことになりますがその分リターンは減ってしまうことは認識しておく必要がありそうです。

VT、VTI、VOOの比較

(調査日:2019年3月14日)