VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)は、アメリカの高配当企業を集めたETFです。高配当をメインにしたETFはたくさんありますが、こちらはバンガード社が運営しているETFです。
(このページは、2020年3月14日時点で調査した情報を元に掲載しています。)
ETF名称
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)
ETFの概要
FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスに連動した値動きを行います。
価格の動き(2020年3月23日時点)
過去10年においては、右肩上がりで上がっていましたが、2020年2月にコロナショックの影響で75ヶ月移動平均線を下回っています。
景気が悪くなると配当金が無くなったり、減らされたりすることがあるそうなので、コロナショックの影響をモロに食らってる形になります。
「定期的に配当金をもらう」ということを目的に買うのであれば、今は安値で仕込めるチャンスなんだと思います。
情報元:SBI証券
純資産額
28,632(百万米ドル) → 1米ドル100円換算で約2.9兆円
構成銘柄数
400
構成銘柄のTOP10
昔からある老舗有名企業が揃ってます。安定的に3〜4%くらいの配当金を出してくれています。
順位 | 会社名 | 比率 |
1 | JPモルガン | 3.9% |
2 | ジョンソン&ジョンソン | 3.8% |
3 | プロクター&ギャンプル | 2.9% |
4 | インテル | 2.6% |
5 | AT&T | 2.6% |
6 | エクソンモービル | 2.5% |
7 | ベライゾン | 2.3% |
8 | コカコーラ | 2.1% |
9 | メルク | 2.1% |
10 | ファイザー | 2.0% |
情報元:バンガード(2020年3月14日調査)
セクターごとの比率
金融、生活必需品、ヘルスケア関連の保守的なイメージのセクターが多い印象です。古くからある老舗企業は保守的というか「安定的」に経営を続けているということなんだと思います。
セクター | 比率 |
素材 | 3.4% |
消費(景気循環) | 5.2% |
金融サービス | 18.7% |
不動産 | 0.0% |
消費(ディフェンシブ) | 14.6% |
ヘルスケア | 14.8% |
公益 | 9.6% |
通信サービス | 7.3% |
エネルギー | 7.6% |
工業 | 8.0% |
テクノロジー | 10.8% |
情報元:モーニングスター(2020年3月14日調査)
標準偏差・リターン・シャープレシオの比較
過去10年で、他の主要ETFと標準偏差・シャープレシオ・トータルリターン(配当再投資前提、基準価格・外貨ベース)を比較しました。
標準偏差もリターンも、ちょうど中間くらいの数値です。
ただ、高配当ETFで注意しなければいけないことは、トータルリターンの数値は配当金を再投資した場合の値です。配当金をもらっても再投資せずに使ってしまったらここまで高いリターン数値にはなりません。
ということは配当金をもらうたびに税金が徴収されますのでその分だけ損します。配当金を出さずにETF側で再投資してくれれれば税金は徴収されません。
そう考えると、高配当をうたったETFを買う意味は何なんでしょう?
高配当ETFは、死ぬまで売らずに持っていて、配当金を定期的にもらえるお小遣いのような感覚でいた方がよさそうです。
分類 | ETF | 標準偏差 | シャープレシオ | リターン |
アメリカ全体 | VTI | 13.11 | 0.92 | 12.5% |
全世界 | VT | 13.49 | 0.62 | 8.4% |
SP500 | VOO | 12.71 | 0.95 | 12.6% |
IVV | 12.70 | 0.95 | 12.6% | |
SPY | 12.67 | 0.95 | 12.5% | |
SPLG | 12.78 | 0.95 | 12.6% | |
ハイテク | QQQ | 14.95 | 1.13 | 17.7% |
VGT | 15.86 | 1.06 | 17.5% | |
生活必需品 | VDC | 10.82 | 0.96 | 10.9% |
XLP | 10.99 | 0.94 | 10.9% | |
高配当 | VYM● | 11.68 | 0.94 | 11.5% |
DVY | 11.22 | 0.97 | 11.4% | |
SDY | 11.58 | 0.95 | 11.5% | |
VIG | 11.64 | 0.96 | 11.7% |
情報元:モーニングスター(2020年3月14日調査)