ETF

【VIG】配当金を増配し続ける企業を集めたアメリカETF

VIG(バンガード・米国増配株式ETF)は、アメリカの増配を続けている企業を集めたETFです。

配当金額を増やし続けている会社を集めていますので、必ずしも高配当ではありませんが、配当金を増やし続けられるということは、高業績の証ですので、優良なETFだと思います。ただし、他のETFも比較してみると特筆するメリットが見当たらないのも事実です。

ETF名称

VIG(バンガード・米国増配株式ETF)

 

ETFの概要

NASDAQ USディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックスに連動した値動きを行います。

 

価格の動き(2020年4月4日時点)

過去10年においては、右肩上がりで上がっていましたが、2020年2月にコロナショックの影響で75ヶ月移動平均線を下回っています。

ただ4月は、50ヶ月移動平均線あたりまで回復しています。高配当企業を集めたETFは同時期でも75ヶ月移動平均線を下回っていますので、回復力が違ってます。

情報元:SBI証券

 

純資産額

41,857(百万米ドル) → 1米ドル100円換算で約4.1兆円

 

構成銘柄数

182

 

構成銘柄のTOP10

マイクロソフトやビザなど成長性の高い企業、プロクター&ギャンブルやマクドナルドなど昔ながらの企業がバランスよく構成されている感じがします。

順位 会社名 比率
1 マイクロソフト 5.4%
2 ビザ 4.5%
3 プロクター&ギャンブル 4.3%
4 ウォルマート 4.1%
5 ジョンソンエンドジョンソン 3.7%
6 コムキャスト 3.4%
7 マクドナルド 2.8%
8 アボットラボタリーズ 2.5%
9 メドトロニック 2.5%
10 コストコ 2.3%

情報元:バンガード(2020年3月14日調査)

 

セクターごとの比率

全体的にバランスよく構成されています。エネルギーは、不景気の時に業績が落ちて配当金が落ちたりするので、0%というところが特徴的です。

高配当ETFならエネルギーセクターもそこそこの割合が入っています。

セクター 比率
素材 4.3%
消費(景気循環) 10.5%
金融サービス 12.1%
不動産 0.0%
消費(ディフェンシブ) 14.9%
ヘルスケア 13.8%
公益 6.1%
通信サービス 3.4%
エネルギー 0.0%
工業 23.6%
テクノロジー 11.3%

情報元:モーニングスター(2020年3月14日調査)

 

標準偏差・リターン・シャープレシオの比較

過去10年で、他の主要ETFと標準偏差・シャープレシオ・トータルリターン(配当再投資前提、基準価格・外貨ベース)を比較しました。

標準偏差もリターンも、ちょうど中間くらいの数値です。バランスが良いとは思いますが、数値的にこのETFに投資するメリットが見つかりません。

分類 ETF 標準偏差 シャープレシオ リターン
アメリカ全体 VTI 13.11 0.92 12.5%
全世界 VT 13.49 0.62 8.4%
SP500 VOO 12.71 0.95 12.6%
IVV 12.70 0.95 12.6%
SPY 12.67 0.95 12.5%
SPLG 12.78 0.95 12.6%
ハイテク QQQ 14.95 1.13 17.7%
VGT 15.86 1.06 17.5%
生活必需品 VDC 10.82 0.96 10.9%
XLP 10.99 0.94 10.9%
高配当 VYM 11.68 0.94 11.5%
DVY 11.22 0.97 11.4%
SDY 11.58 0.95 11.5%
VIG● 11.64 0.96 11.7%

情報元:モーニングスター(2020年3月14日調査)